賃貸物件の契約を解約して新居へ引っ越す場合、さまざまな連絡や手続きが必要です。
とくに初めて解約手続きをおこなう場合、なにから始めれば良いのか分からず、不安に感じている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は賃貸物件から引っ越しをされるご予定がある方に向けて、退去の流れについてご説明いたします。
賃貸物件の退去の流れとは?連絡はどこにする?
引っ越しすることを決めたら、以下のような流れで物件を担当している不動産会社に連絡しましょう。
退去連絡の期限を確認する
賃貸物件には退去連絡の期限が設けられており、多くの物件では1か月~3か月前までに解約の申し入れをおこなうよう設定されています。
この期限を過ぎると自動的に契約が更新され、更新料を支払わなければならなくなるので、引っ越しが決まったら早めに不動産会社に連絡することが大切です。
解約期限は契約書の「解約予告期間」という欄に記載されているので、確認してみましょう。
不動産会社に電話する
解約期限を確認したら、期限内に賃貸物件を担当している不動産会社に電話し、退去することを伝えましょう。
その際以下の内容を伝える必要があります。
●賃貸物件の住所
●名前・連絡先
●退去希望日
メールだと迷惑フォルダーに入ってしまい、確認されない場合があるので、電話で伝えるのがおすすめです。
賃貸物件の退去の流れとは?必要書類の手続きは?
不動産会社に電話をしたら、以下のような流れで手続きを進めましょう。
不動産会社に解約通知書を送る
解約通知書に必要事項を記入し、不動産会社に送ります。
解約通知書は賃貸物件を契約した際に受け取るのが一般的ですが、紛失してしまった場合は再発行してもらえるので、不動産会社に電話をする際に相談しましょう。
解約通知書で注意したい点は、書類の到着日が解約の受付日となる点です。
たとえば解約期限が1か月の賃貸物件を12月31日に退去したい場合は、11月30日までに解約通知書が不動産会社に到着している必要があるので、早めに提出しましょう。
各種転居届を提出する
解約通知書のほかにも、以下のような点において住所の変更をおこなう必要があります。
●電気・ガス・水道など各種ライフライン
●郵便物の転送届
●住民票の転出届
引っ越し先での暮らしをスムーズに始めるためにも、忘れずに申請しましょう。
契約終了月の家賃の清算方法を確認しよう
賃貸物件の契約書には、契約終了月の家賃の精算方法が記載されています。
日割りの場合は退去日までの賃料を支払うことになりますが、月割りの場合は月の途中で退去しても1か月分の家賃を支払わなければなりません。
月末で退去する場合には問題ありませんが、月の途中で引っ越す場合は月割りだと損になってしまうので、契約書をよく確認しましょう。
賃貸物件の退去の際に立会いは必要?
引っ越しの当日には、以下の作業に立会う必要があります。
ガスの閉栓作業
退去日までにライフラインの転居手続きをおこなう必要がありますが、ガスの閉栓作業については立会いを求められるケースがあります。
引っ越し日にガスの閉栓作業をおこなう場合は、荷物を運び出す時間帯と同じにしておくと、スムーズに作業を進められるのでおすすめです。
電気の立会い作業はありませんが、荷物の運び出しが終わったらブレーカーを切っておきましょう。
不動産会社の立会い
不動産会社による立会いは荷物をすべて運び出し、ある程度部屋をきれいにした状態でおこなうのが一般的です。
しかし引っ越し当日はさまざまな作業が重なり忙しくなるので、掃除をおこなう時間が取れないこともあると思います。
フリーレントなど二重家賃が発生しない賃貸物件に転居する場合は、引っ越した後に部屋をきれいに掃除し、後日立会いをおこなうこともご検討ください。
不動産会社の担当者は室内の以下のような場所をチェックし、修繕費用を誰が負担するのか決めます。
●床やクロスの傷や汚れ
●ドアの開閉がスムーズにできるか
●タバコのにおい
●網戸の破れ
●温水洗浄便座やエアコンなどの設備が正常に稼働するか
室内の問題点が入居前からあったものなのか、入居後に発生したものなのかを確認することもポイントなので、指摘に対して主張がある場合ははっきり伝えるようにしましょう。
作業が終了したら敷金を精算するために書類へのサインを求められますが、これは以下の点を確認し、同意したことを意味します。
●入居者と立会いを完了したこと
●室内の傷や汚れの有無
●設備の具体的な状況や修繕や交換が必要となった場合誰が費用を負担するか
これらの情報を参考に敷金の精算がおこなわれ、残金が出た場合は指定の口座に振り込まれます。
通常使用の範囲内で付いてしまった傷や汚れについては、原状回復の義務を負う必要はありません。
事前にどのような汚れや故障などがあるか確認し、費用の負担などに問題がないか納得したうえでサインするようにしましょう。
まとめ
賃貸物件から引っ越す際は、旧居と新居の作業を並行して進めなければいけないので、大変かと思います。
ぜひ今回ご紹介した流れを参考にして、早めに手続きすることを心がけ、スムーズに新しい暮らしをスタートさせましょう。
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